浴衣を着る時に左を前にするのか?右を前にするのか?どちらが正しいのか?わからない時がありませんか?逆に着るとだめだと言われるのは、わかっているけどどっちが前にだったか?よく覚えていない。でも右前という言葉だけ覚えているんだよな。という方も多くいらっしゃると思います。そういう方が実は一番危ないです。
と言いますのも右前と言っても、実際には右が前には来ないからです。右を先に巻き込んでその上に左をかぶせます。自分にとっては右が前です。向かい合って向き合う人にとって右が前になることになります。ここで重要なのは自分にとっては右が前なのではなく、向き合う相手にとって右側が前になっていることです。
間違わないためのポイントとしては右手を懐に入れられるかどうかになります。もし右手を懐にいれることができないようでしたらそれは着付け失敗ということです。でもこれ日本じゃなければ成功という場所もあります。それは内蒙古などの中央アジアです。中央アジアでは多くの部族が馬にのり弓をひきます。その名残で弓を打ちやすいように着るものもアレンジされていたようです。左手で弓をもって矢を引いたときに右前打と弦が洋服にかかる可能性があることから騎馬民族などでは左が前というのが正式な着方となっているようです。
とは言えども今は21世紀の日本。右前が一応ルールということですので浴衣を着たらまずは右手を懐にいれるようにして着付ける癖をつけてみましょう。
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