浴衣の色には大きく分けて白っぽいものと濃いものがありますね。諸説色々とあるところですが、日が高い時間は濃い色の浴衣でとりわけ濃い紺色、藍色の浴衣を着て過ごし、日が暮れたら白っぽい浴衣を着て過ごしていた時期があったようです。そのせいもあって、白っぽいもしくは白地の浴衣は夜浴衣と呼ばれて夜着るものとしてもてはやされてきました。夜中に白地の浴衣を着て歩いていると暗闇に白っぽい浴衣が浮き上がりそのさまが美しかったからだそうです。あとは夜だと透けにくいのでということもあったと思うのですが、今や時代は21世紀。どこに行っても夜も明るいのが常ですから、夜に白いものを着たからと行って体のラインが透けないということはありません。
濃い紺色、藍色の浴衣はどうかというと日中でも夜でも体のラインが光で透けにくいためにいつでも着られる便利な浴衣ではあります。同時にちょっとした汚れも目立たないので普段使いしやすい浴衣でもあります。浴衣に慣れていない人は白地の浴衣よりも藍色などの濃い色の浴衣の方が扱いやすいと思います。うっかりとなにか食べ物を少しこぼしても色が濃いと立ちませんからね。慣れてきたら白っぽい浴衣を買うといいとおもいます。でも一番いいのは自分にあった浴衣を着ることです。せっかく浴衣を着るのであれば自分にあったすてきな浴衣を!