浴衣の読み方はみな御存知の通りでゆかた。なんで着て歩くものなのに浴びる衣なのか?なんて疑問に思われる方多いのではないかと思います。それはこの浴衣自体の成り立ちに大きく影響を受けているからです。なくようぐいす平安京の794年、ときは平安時代。当時日本には湯船につかるという習慣がなかったと言われています。そう言われてみれば確かに当時でふんだんに水をくんで、その水を相当の薪木を使って沸かすというのは資源を使いすぎていますので湯船文化ができるには早すぎる。それまでの間、日本ではなんと蒸し風呂が主流だったんですね。今風にいうとサウナですね。最近サウナが大人気ですが、平安時代からサウナって人気だったって日本人どれだけサウナ好きなんだという感じもしますが・・・・。
サウナに入る時に裸で入るのではなく、肌を見せずに肌の汗を取ることができるもの、同時にやけどの防止になるものとして服を着てサウナに入っていたようですが。それがゆかたびら。湯帷子とかきます。帷子というのは単衣の麻などで作られた着物のことを言いました。ですので湯に入るときの着るものということで湯帷子がつくられます。戦国時代くらいからお風呂文化が一気に花開き、お湯に浸かるようになるとこの湯帷子は着られなくなります。その後、江戸時代に入りお風呂上がりに木綿を着て汗を吸わせる目的でまた湯帷子が普及し始め、ゆかたびらが訛ってゆかたになったと言われています。話は戻って浴衣とゆかた。そう。じつはもともとはこの文字でゆかたとは読みませんでした。当て字なんですね。
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