2020年の流行色は世界的に色見本帳を展開するPANTONEによるとクラシックブルーだということです。流行色は毎年複数の企業が発表してその色味を受けて染めをおこなう事業者が色を調合して染めて、流行色の生地が布市場に出てそれをアパレルメーカーが調達して洋服がつくられるか?流行色を使った生地をアパレルメーカーが発注してその生地を使って洋服がつくられるか2種類の流れが洋服にはあります。
この流行色については前年の11月や12月に発表がありそれを受けてすぐに対応できるのが大量生産の強みです。浴衣でも大量生産をしているものは、流行色にあったものを作ることも可能かもしれません。たとえばECサイトで人気ランキング1位から10位のものなどは大量生産されているものが多いです。
ECサイトのランキングの上位入賞浴衣やショッピングセンターで売れ筋ランキングに入っているような浴衣の懸念点は男女ともに被ることです。数年前にとある全国チェーンのアパレルブランドで格安浴衣を販売することになりました。同社の肝いり展開としてテレビにも露出し、雑誌ともタイアップし相当なメディア露出を行いました。そして迎えた夏祭りの時期、全国各地の花火大会会場に押し寄せる、押し寄せる同じ浴衣の柄の男女。
そうなんです。まさかのまさかです。その浴衣が大ヒットしたとことで同じ柄の浴衣を着た人が
やらた増えてしまいました。着ている人は「あ、あの人も◯◯◯◯で買ったのか。」と思っていたら、目に入る人、目に入る人同じ浴衣で「ま、まさかあの人達も」から「もうええわ!」と思った人がたいそう多かったそうです。その結果その浴衣はリサイクルのネット通販サイトでも値段がつかなくなっているとのこと。
浴衣の楽しみは流行とは、対極にあるものです。一人ひとりの個性を引き出すことができるのが浴衣です。現代の洋服は基本的に着る人に寄り添うなんてことはなくて、作られた形に着る人が寄せていくようなものが多いです。流行に人が合わせていくようなアプローチが今の洋服です。
和服である浴衣は着る人が中心です。1枚の布をまとうだけなので、体型にかかわらず体になじみます。これは着方にもコツがいるものですが、銀座喜染を運営する銀座橘苑ではご購入時に浴衣の着方や浴衣を着ているときの注意点など所作についてのアドバイスもさせていただいております。浴衣選びもベテランスタッフがサポートさせていただきますので、お気兼ねなくお電話くださいませ。スタッフ一同お待ちしております。