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男浴衣の3大失敗着付け

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暑くなってくると浴衣を着用した人が増えてきます。女性の華やかな浴衣姿もさることながら男性の凛とした浴衣姿は格好良いものです。町中で凛とした浴衣姿の男性を見かけて自分も着てみたいと思う方も多いのではないでしょうか?浴衣は着慣れている人が着ると立ち居姿が美しいのですが、着慣れていない人が着るとかっこ悪く見えてしまうことがあります。なぜ着慣れていないと格好悪くみえるのでしょうか?今回は男の浴衣着付けで失敗してしまいがちな3つの着付け方法についてお話いたします。

 

男性のうなじはセクシーではない

浴衣を着ている人というとどうしても女性をイメージしやすく、女性が着付けているように男性でも着付けてしまう方も多いと思います。でも、女性には女性の着方、男性には男性の着方があります。洋服であれば服の着方に男女差といってもそうないのですが和装の場合にはあるんです。首の後ろを少し開けセクシーに見えるのが女性の浴衣姿。首の後を少し開けるとだらし無く野暮に見えるのが男性の浴衣姿です。首の後ろの部分を衣紋(えもん)といいますが、浴衣の中心部分となるところと自分の背骨を重ねて首筋に当てることで背筋も伸びますし凛とした雰囲気がでます。

ただし浴衣によっては衿が薄くてうなじが決まりきらないものもあります。衿にしっかり厚みのある浴衣は着るとうなじを支えるように衿がたちあがります。

 

胸元をあけてもセクシーではない

イタリアなどのラテン系の洋服で、胸元をざっくりと開いてセクシーに見せるというファッションは存在します。浴衣の場合もその着方の特性上、動くと胸元が開きやすいのですが、外出の際にあまり開きすぎているのはNGです。しっかりと衿を詰めましょう。姿勢が良くないと胸元がゆるくなり、衿が開いてきてしまします。胸元(Vゾーン)を広げず衿を詰めるためには、背筋をしっかりと伸ばすことで、衿が開かず、結果的に凛々しい浴衣姿になります。

 

浴衣はスリットがないので足は見せない

どうしても洋服のベルトの位置というと腰の上の位置になるので、帯の位置も同じように高いところで締めてしまうのが浴衣を着慣れていない人に散見される失敗した着付けです。帯を締める位置は大腿骨の上部くらいだと思ってください。そこに締めることで浴衣が大きく気崩れることはなくなっていきます。気崩れることがなくなるので浴衣の前が広がることもなくなり、浴衣がスリット入りのスカートの様になることを防いでくれます。締めるときは、背中にくる帯の結び目が前にくる帯の位置よりも少し高いくらいに締めてください。これを「前下がり、後ろ上がり」と呼び、格好良い男着物の代名詞のような着付けになります。

 

いくらちゃんと着付けても浴衣にあった所作、動作をしていないとどうしても着崩れていくものです。銀座喜染ではご購入時に浴衣の着方や浴衣を着ているときの注意点など所作についてのアドバイスもさせていただいております。浴衣選びもベテランスタッフがサポートさせていただきますので、お気兼ねなくお電話くださいませ。

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