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高い浴衣と安い浴衣の違い

投稿日:2020-05-22 更新日:

こんにちは。銀座喜染の遠藤です。

 

浴衣を選ぶとき、自分に似合う色や柄を探して2~3枚くらい候補を見つけた時に、「なんでこんなに値段に差があるんだろう?」と感じた事はありませんか?ぱっと見た目には同じような色柄でも、3,000円から30,000円まで値段の違いがあったりします。「やっぱり安い浴衣だと恥ずかしいのかな?」「こんなに高いのを買うメリットってあるのかな?」

 

そんな風に悩んでいる方に、本日は「安い浴衣と高い浴衣の違い」について、お話ししたいと思います。

 

浴衣の価格帯

浴衣の種類は大きく分けると前回お話しした「プレタ浴衣」と「お誂え浴衣」があります。プレタ浴衣に比べて、一人一人の寸法に合わせてお仕立てするお誂え浴衣が高くなるのは分かりますね。

 

ですがこの「プレタ浴衣」、「お誂え浴衣」の中でも価格にばらつきがあります。特にプレタ浴衣は帯や下駄などとセット販売されているものもあり、最盛期の夏にはお買い得になっていたり、時期が過ぎるとセールになって良いものが安く手に入る事もあります。

 

今回はお誂え浴衣や、プレタ浴衣の中でもセット販売やセールになっている場合は別にして、最盛期に百貨店や通販などでよく目にする低価格帯の浴衣の特徴と、高価格帯な浴衣の特徴を比べてみたいと思います。

 

低価格帯な浴衣と高価格帯の浴衣の違い

基本的に安いからと言って、1回着たら破れてしまうというような粗悪品であるわけではありません。ですがやはり安いには安いなりの理由があるので、高いものほど手がかかっている事は事実です。一つ一つ、違いを見ていきましょう。

 

・生地が違う

安い浴衣ほど生地は薄く、物によってはばりばりしていたりへなへなしていたりする事もあります。高い浴衣ほど生地もしっかりしていて、着た時の着心地や着姿に違いが出てきます。洗濯の際にも安くて薄い生地はしわになりやすく、アイロンをかける手間も増えます。

 

・柄の付け方が違う

安い浴衣は一度にたくさんの量を染めるため機械プリントが使用されます。機械プリントの良さはそのカラーバリエーションの豊富さにあります。手染めでは表現できない柄や色使いも簡単に出来るので毎年新しい柄が豊富に作られ、目新しいものも見つけやすいでしょう。その反面、たくさん生産されているので人と被りやすかったり、生地の上に染料を乗せている状態なので長年着ているとだんだん色が剥げる感じになってくるなどのデメリットもあります。

 

対して高い浴衣は手染めで染められている事が多いです。銀座喜染で扱っている注染の浴衣も手染めの一種。生地の上から染料を注ぎ、裏表同じように染め上げていくのが注染の特徴です。柄付けの型は決まったものがありますが、染料を注ぐ時にどの色を使うかや、ぼかしをどういう風に入れるかは職人さんの経験とセンスによります。このように染料をしっかり生地に通す染め方は、長く着ても色が“剥げる”のではなく“褪せていく”感じになり、それがまた味になります。沢山作られないので人と被る事も少ないですね。

 

・仕立てが違う

大まかにいうと安い浴衣はミシン仕立て、高い浴衣は手縫い仕立か手縫いとミシンの併用になります。ミシン仕立てだと生地を上から打ち付けているため生地が硬くなり、糸目も表から見えているものもあります。手縫いされたものは、着た時に身体に沿う柔らかさがあります。

 

また安い浴衣の場合細かい所の始末も雑な場合があります。特に衿は要チェックポイントで、高い浴衣は衿がしっかりしていて、着たときにきれいです。浴衣を畳んで見ると仕立ての良し悪しがよく分かりますが、良い浴衣ほど線と線、衿同士などがぴったりと合ってきれいに畳めます。

 

ネット通販で良し悪しを見分ける方法

ネット通販だと着てみた感じや生地の厚さなどは分かりませんね。そんなときは、「手染め」「日本製」「国内縫製」などのワードを基準にしてみてください。

現代では浴衣の手染めというと多くが先程説明した注染です。注染の浴衣で既製品は少ないかと思いますが、生地や縫製も良いものが多く、染も最高ランクです。

 

銀座喜染の注染浴衣は、弊社で既製品としてお仕立てしたものを販売しております。最高品質の浴衣を手ごろな価格で、納期も早くお納め出来ます。

女物浴衣(単品)【小蝶】

https://www.yukatakisen.com/products/detail/46

綿絽の生地を注染で染め、小さな蝶々が飛び交う柄を表現した浴衣です。生地、染め、縫製ともに最高ランクの浴衣です。

 

こだわりの最強清涼感の浴衣

https://www.yukatakisen.com/products/detail/32

注染ならではのにじみやぼかし、グラデーションが特に表現されている浴衣です。

 

 

まとめ

このように見ていくと、安い浴衣にも高い浴衣にもそれぞれのメリットがあります。

自分が浴衣を着る際に重視するポイントや、どのくらい着たいと思っているのかなど考慮しながら選んでみると良いでしょう。

 

通販サイト「銀座喜染」では、国内縫製、国内染(注染など)による高品質な浴衣を多く取り扱っております。是非ご覧くださいませ。

 

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