こんにちは、銀座喜染です。
小さなお子様がいる親御さんであれば、娘・息子に浴衣を着て欲しい!と思ったことがあるのではないでしょうか?
しかし、いざ浴衣を着ようと思っても何を買えば良いのか、どうやって着せるのかなど、わからない事がたくさん出てきたりします。
今回はそんなお子様浴衣の種類や選び方のポイントについてご紹介していきます。
子供が浴衣を着る際に必要な物
お子様の浴衣として売られているものは、ほとんどが「腰あげ」、「肩あげ」がされています。腰紐も両脇に縫い付けられていて、基本的に浴衣・帯・履物さえあれば着ることが出来ます。
男の子用でも、女の子用でも、「腰あげ」と「肩あげ」がされています。背格好に合わせて着丈や裄丈を簡単に縫いあげておいて、成長に合わせて縫おろしをします(あげおろし)。毎年サイズが変わるお子様のための、昔ながらの縫製方法です。また、この「あげ」をしてある形が、子供らしく可愛らしい印象になります。そのため、縫い込みが少なく、ほとんど「あげおろし」できない既製品であっても、「腰あげ」「肩あげ」の形にはしてあります。
浴衣の下には洋服の時にきているキャミソールやタンクトップを汗取りに着ておくと良いでしょう。
帯は、簡単に結べて締め付け感がない兵児帯がお子様には人気です。
履物は下駄も可愛らしいですが、履きなれてなくて大変なときはサンダルなどでも良いでしょう。
子供用浴衣はどんな種類があるの?
子供用浴衣と言っても最近では色々な種類があります。
スカートのような浴衣や、上下離れている浴衣など、子供が着やすいように工夫された浴衣が多く存在します。今回は「セパレートタイプ」「ワンピースタイプ」「腰あげタイプ」の3種類をご紹介します。
【セパレートタイプ】
こちらは上下が分かれているタイプの浴衣です。見た目が普通の浴衣と変わらないものや、スカートの部分がふんわりとしている浴衣もあります。
ここ数年で多く目にするようになったタイプです。
裾にレースがついていたり、裾が広がっていたりと可愛らしいデザインが特徴です。着せやすく、着崩れの心配もないことから親御さんにも嬉しい浴衣で、可愛い見た目はお子さまにも人気です。
【ワンピースタイプ】
ワンピースに上着を重ねて着るタイプです。浴衣としてもワンピースとしても着られます。
前がはだけることがなく、活発に動くお子さまでも安心して着ることができます。
【腰あげタイプ】
見た目は女性の大人の浴衣と同じ様におはしょりがあります。内側の両脇に紐が縫い付けられていて、紐を結ぶだけで着ることが出来ます。
このタイプには既製品のものとお誂えの物があります。既製品の場合は基本的に年齢ごとにサイズわけされた中から選びます。
お誂えの場合は生地から選び、お子さまのご身長に合わせて肩あげ、腰あげされたものをお召いただけます。このようにお仕立てした浴衣は、お子さまの成長に合わせて肩あげ、腰あげの位置を変える事もできます。
銀座橘苑の営業所では、お子さまのお稽古浴衣のご要望が多くあるため、昔ながらの紺白の浴衣を中心にお子さま浴衣のお誂えを承っております。
また、お誂えの場合、女の子の浴衣は、浴衣であっても、袖の丈を長くお仕立てすることもあります。それはそれは愛らしい姿です。お誂えする際は、注文してみてください。
子供用浴衣の帯の種類
浴衣に種類があるように、子供用の帯にもいくつか種類が存在します。
【兵児帯】
ふわふわとしていて見た目も可愛らしい事と、柔らかくて締めやすいことからお子さまの帯として使用されることが多いです。
【半巾帯・角帯】
大人が使う帯と同じ形です。
小さいお子様が使用する場合は巾の狭い帯を使うのが良いでしょう。
【作り帯】
結び目が出来た状態になっている帯です。
マジックベルトで止められる帯を胴に巻きつけ、結び目の部分は後ろから差し込むタイプのものが多いです。
子供に浴衣を着せてみよう
浴衣の種類によって着方も変わってきます。
ここではそれぞれの着方をご紹介していきます。
【セパレートタイプ】
1.打ち合わせになっている上下の左側を前にします。
2.中についている紐を左右それぞれ結びます。
3.スカートを履きます。このとき上衣を入れるようにしましょう。
4.上衣とスカートの境目が見えないように帯を結びます。
5.形を整えて完成です。
【ワンピースタイプ】
1.ワンピースをきます
2.その上から打ち合わせになっている上衣の左側を前にして着ます。
3.中についている紐を左右それぞれ結びます。
4.上衣とワンピースの境目がわからないように、上から帯を巻きます。
5.形を整えて完成です。
【腰上げ浴衣のタイプ】
1.浴衣を羽織り、背縫いの位置を背中の中心に合わせます。
2.左の衿が上になるようにして前をわせます。喉のくぼみがしっかり隠れるくらいに衿をあわせましょう。
3.中についている紐を一度背中に回し、前で結びます。
4.帯を結びます。
5.形を綺麗に整えて完成です。
家族でのお出かけに浴衣という選択肢
お子さまの浴衣は見た目が可愛いものが多く、また子供が着ていれば大人も一緒に着て出かけるきっかけになるかもしれません。
そしてせっかく着て出かけるならお子さまが気に入ったものを選びたいですよね。
是非色々な形や色柄を比べてみてください。