夏本番になると、浴衣売り場にはずらっと並べられた浴衣の他に、浴衣を着るために必要なものが一式セットになったパッケージが多く販売されるようになります。セット内容は基本的に浴衣・帯・下駄・その他着付けに必要な肌着や腰紐等が基本です。初めて浴衣を着る時に何を用意したら良いか分からないという方は、このセットを買ってしまうのもおすすめです。
今回は浴衣セットの良さや、セットにはどんな柄の浴衣が入っているのかなどをご紹介します。
浴衣のセットを購入するメリット
セットで購入する最大のメリットはその手軽さです。着付けに必要な腰紐や着物ベルトなど、別で揃えるよりも簡単に間違えなく揃えることができます。着物と帯のコーディネートも既に選ばれているので、自分で考えなくても着る事が出来ます。「腰紐を買い忘れて着られない!」というトラブルも防げるので安心ですね。
浴衣を着る事に慣れてくれば、自分なりのコーディネートを考えたり、肌着などの小物類もセットになったものではなくて少し機能性の優れたものを使ってみるなど楽しみ方の巾も広げられますが、初めて着る時はあまり気負わずセットを買ってまずは着てみるのが良いでしょう。
またこのようなセットの帯は、自分で結ばなくて良い作り帯がセットになっている事も多く、これなら難しい帯結びにも時間を掛けなくて済みます。お値段もセットで値ごろなものが多いので、浴衣に必要なものを揃えるのって大変そう…と思って躊躇していた方も、是非見てみてはいかがでしょう。
今注目の柄とは?
浴衣セットに入っている浴衣には、どのような柄があるのでしょうか?
「レトロ柄」
最近のトレンドはレトロ柄です。懐かしさと新しさの両方を感じさせる柄は、他と一味違ったおしゃれさを演出できることろが人気の理由です。
大胆な色使いが施された物も多く人目を惹きますし、個性的な印象を与えます。
「ストライプ柄」
縞も古典的な柄ですが、縦の縞はすっと引き締まった印象に見せてくれるのが人気の理由です。無地柄にストライプのみにシンプルなものもありますが、そこにあわせてさりげなく花柄が入っていたりするものが多いので、大人な女性を演出できます。
「花柄」
女性の浴衣には定番の花柄。セットの浴衣の花柄には、華やかな色柄のものや、花であってもそのシルエットなどを現代的にアレンジしたものなど、個性的なものが多く種類も豊富です。
当店おすすめ!3選
このように浴衣セットは色柄の種類も豊富です。ただし、どうしてもお買い求め安いエントリーモデルが多くなります。
銀座喜染でも浴衣・帯・下駄の3点セットを扱っております。当店の浴衣は全て国内製の注染ゆかたで、浴衣専門店ならではの厳選したコーディネートとなっております。
「朝顔柄」
古くから愛されている、夏の代名詞「朝顔」のデザインが、シックに描かれています。落ち着いた藍色に朝顔と流水の柄が夏らしく涼しげな浴衣です。
帯は明るいボタン色を合わせて、上品さの中にも華やかさのあるコーディネートにしました。下駄は定番の焼切りの右近型の台に、帯の色と合わせて赤の椿の花緒を選びました。
「市松柄」
白地に紺一色で市松柄を染めた浴衣。一見シンプルな柄ですが、江戸時代から現代に至るまで長く愛されてきたデザインセンスの高さが伺えます。
帯には濃紺とオレンジのリバーシブルを合わせました。オレンジの面に入っている市松柄は薄い地紋なのでうるさくならず、さりげなく粋な市松コーディネートです。下駄も浴衣と帯のクールな雰囲気に合うようブルーの鼻緒を選びました。
「菊柄」
男性の浴衣としては珍しい、全面に菊の柄があしらわれた浴衣。太めの白ラインと、黒と青の配色。そして本染めならではの色のくいこみが、花柄といえど男らしい印象に仕上がっています。
帯は白を合わせて軽やかに。下駄は紺地に絣柄の花緒で浴衣と雰囲気を合わせました。
購入した浴衣セットを来年もまた着る時に
もしセットで購入した浴衣が気に入れば来年もまた着たいですよね。必要なものは一式揃っているわけですから、例えば帯や下駄だけ変えてみたりするとまた新鮮な気持ちで着られます。
また、セットにはついていない事の多い巾着などを揃えてみるのも良いですね。特に女性の場合はどうしても持ち物が多くなりがちなので、浴衣に合う巾着やバッグは必須です。浴衣を販売しているお店であれば、別売りでカゴ巾着やアタバックなど夏のバッグを揃えている事が多いでしょう。かんざしやコサージュも華やかさを沿えてくれるアイテムです。
まとめ
初めて浴衣を着る方や、急に浴衣を着る事になって個別に揃えている時間が無い方に浴衣セットは最適です。そしてここから浴衣を着る事に馴染み、徐々にコーディネートの巾を広げて楽しんでいただければ幸いです。