着物や浴衣の所作って美しいものです。
男性でも女性でも袖の袂を持って、手を動かす仕草なんてとても美しいと思ってしまいます。その袖についての話です。
男女の浴衣の仕立ての違い
男性の袖は根本までしっかりと縫い付けられています。
でも、女性の浴衣の脇はがっつりと穴が空いています。これはなんで穴が空いているのか?
諸説ありまして、1つは授乳しやすく作られているという話。これはどうかなと思います。
最も信憑性があるなと思うのが帯との兼ね合い。男性は角帯といって10cm前後の太さの帯を結ぶだけでいいのですが、女性の場合はそではありません。幅も広く、脇の下の近くまで帯を結ぶことになります。脇の下まで帯を結ぶことで、手の動きがうんと制限されます。
脇の下まで袖が縫い付けられていたら手を上げることも出来なくなってしまいます。その兼ね合いで脇の下に穴を開けて手を動きやすくしたという説が一番納得感ある説だと私はおもっています。
同時に脇の下に穴があることで通気性が格段と向上して、浴衣を着ていて身体が蒸れることを軽減してくれます。高温多湿な日本の夏に浴衣をより心地よく着られる工夫として長年日本人が作り上げた生活の知恵ですね。
浴衣を着る時、こんな豆知識も知っておくと良いかもしれません。
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