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ゆかたあれこれ 浴衣の着付け

浴衣は男女で前合わせが違う?

投稿日:2021-04-11 更新日:

着物の前合わせは男女で変わるのか?いいえ、変わりません。浴衣を含め、着物の前合わせは男女両方とも右前です。なぜ洋服とは違うのか?それは着るものの成り立ちの違いが大きく影響しています。

女性の洋服の左前の合わせ方は自分で着るものではなかったからそうなっていると言われています。もともと貴族が洋服を着る時に着せる人が右利きの人が多かったので、着させる人が着させやすいように左を前にしたと言われています。

浴衣をはじめとする和服はどうなのでしょうか?和服はもともと左を前にしても右を前にしても良い時期があったそうですが、今から遡ること1300年前の719年に発令された『右衽着装法(うじんちゃくそうほう)』というものがあります。その法律では一般庶民はすべての衣服は右側から衿を合わせる(右前)ということを規定しました。なんで右を前にしたのか?それは実は日本で始まった話ではなかったとされています。もともと中国では左前が身分の高い人達、右前が一般庶民という決まりがあったのでそれを模倣して法律をつくったとされています。そこから1200年くらい経過して、西洋から洋服が日本に定着し始めていきます。その際に女性の衣服は左を先に右を後でかぶせる着方だったので女前、男性の場合は逆の右を先に左を上からかぶせる着方で男前と呼ぶようになりました。そこから一般的な和服や浴衣を着る時に女性でも男前の着方をするという表現をする方が現れて、現在に至る状況になっています。元々は男前、女前、左も右もなかったのですが、法律ができて以来、右を先に着る着方が日本では当たり前の着方になっています。浴衣を着るなら、アレンジなどをする前にちゃんと浴衣を着られるようになることが大切ですよね。

 

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