浴衣は何歳まで着られる？という疑問

時々「浴衣は若い子が着るものだから。私の年齢ではもう着れないわ」という方に出会います。でも、浴衣に年齢制限なんてあるのでしょうか？

現代の浴衣はカジュアルなおしゃれ着

一口に浴衣と言っても、現代では本当に様々な浴衣があります。低価格帯の浴衣で生地も薄いような浴衣を大の大人が着るのはちょっと…という意見や、これは色柄が可愛らしすぎて流石に今の年齢では着られない、という個人個人の感覚はありますが、私は基本的に浴衣自体に年齢制限はないと思います。

浴衣はカジュアルなおしゃれ着なので、着ていく場所などのTPOさえ意識していればたとえ５０代６０代７０代であっても浴衣姿は素敵なものです。もし「その年で浴衣なんておかしい！」という人がいたら、その人と会うときには着ないようにすれば良いだけなので、是非年齢に囚われすぎず、おしゃれを楽しんでください。

20代～30代

お若い方にこそ、こちらのように濃い紫に墨色で金魚を描いた浴衣が似合うかと思います。特に人気のレトロモダンコーディネートにこちらの浴衣はぴったり！ふりふりのレースや帽子などの洋装のアイテムなどと組み合わせて、思い思いの着こなしを楽しんでください。

手染めならではのふんわりとした黄色のぼかしと、真っ黒ではなく墨黒の地色が、ハードになりすぎず、お若い男性の方にはキュートに着こなしていただけるかと思います。水玉の中に隠れたコウモリも、遊び心を感じるポイントです。

40代～50代

「何れ菖蒲か杜若」という言葉もあるように、美しさの象徴とも言われるアヤメの花。そのアヤメを、綿絽の生地に注染で染めた、浴衣の中でも最高ランクの一枚です。涼やかで品の良い着姿に、多くの方が振り返る事でしょう。

麻の入った先染めの生地に波頭と雲、龍が染めらております。墨色の滲むようなぼかしは、注ぎ染めならでは。美しく勢いのある浴衣は、大人の男性にダンディーに着こなしていただきたいです。

【銀座喜染の商品ページはこちら】