浴衣を自分の寸法にお誂えする時には、反物を選びます。反物は日本各地で織られています。もともと着物を着ていた時代にさかのぼりますと、物流がそこまでないものですから日本各地で反物が生産されて日本各地で着るものが作られていました。ですので、反物は日本各地でつくられていましたので浴衣の反物も基本的には日本各地で作られていました。しかし、時代が過ぎ、多くの場所で反物を作らなくなってきています。とはいえどもまだまだ日本各地で反物はつくられております。
静岡の浜松で染められている浜松注染は関東大震災で被災した職人が静岡に移り住み、静岡で染を始めたことで浜松に注染文化が根付いて浜松注染が確立していったと言われております。浴衣の反物の産地としては浜松はおそらく日本で一番の生産量を誇っています。多くの呉服屋さんで取り扱われている反物の多くが浜松産の反物だったりします。それ以外にも徳島県の阿波しじら織りの反物も単衣着物として使われたりもしますが、浴衣生地の反物として扱われたりもしていますよね。まだまだ、日本各地に元気な産地があります。是非反物から選んで自分にぴったりな浴衣を作ってみてください。