浴衣はいつの時代からあるのか?それは平安時代からあると言われています。その昔、日本ではお風呂に入るときには湯船につかるということが一般的ではなく、蒸し風呂に入ることが一般的でした。そのために蒸し風呂に入る時に着用するものとして「湯帷子(ゆかたびら)」というものが存在しておりました。そのゆかたびらのゆかたが浴衣の語源となっています。その後、安土桃山時代に入り湯船につかることが一般的になり初めてここで現在の浴衣の原型のようなものが出始めます。風呂上がりに肌の水分を吸収するために着られるものになったのが浴衣でした。その後、江戸時代に江戸で大流行して世の中に広まっていったのが現在の浴衣です。
江戸時代には江戸は世界有数の人口を誇る、メガロポリスでした。人口科密度も世界ナンバーワン。都市部ではお風呂がある家が非常に限られており、多くの人が銭湯で入浴するようになりました。銭湯で風呂上がりに皆がこぞって着ていたのが浴衣になります。そのせいもあり一時期は銭湯上がりにそのまま家でその浴衣を着て寝るものですから寝間着というイメージがついていたましたが、第二次世界大戦後、特にバブル時期あたりから浴衣でおでかけすることが日本ではファッションとして認識されるようになり今に至っています。ですので浴衣の本来的な意味は、寝間着ではなく、バスローブのような用途がもともとあったということになります。