中年男性の身体的特徴といえばお腹。痩せていても、太っていてもお腹周りが新陳代謝の低下と共に自分史上最大を毎年更新していきます。余程食べることに気をつける、摂取したカロリー以上に運動するなどの不断の努力を積み重ねない限りお腹周りは出続けていきます。中年世代は働き盛り世代。ランチは同僚と、夜は取引先と、外食を重ねるとどうしてもお腹が出ていきます。昨年買ったスーツのズボンが入らなくなるのも中年の証とでもいいましょうか。では中年が浴衣を着るとどうなるのか?
その前に浴衣(着物)と体型についてお話をします。浴衣(着物)はすべて直線で作られた布です。自分の身体に合わせてその布をまとうように着ていきます。ですので肉がないところの生地は浮く、肉があるところの生地は添う。という風に周りから見えます。洋服の場合は細ければ細いほどタイトでスタイリッシュな今風の洋服が似合います。浴衣は実はそうでもなくて、腰回りが華奢だと帯がズレやすく、胸の合わせが開いたり、細ければ細いほど肩周りの生地も浮いてしまいます。
では中年体型はどうなのでしょうか?気になるお腹周りはどうなのでしょうか?そうなんです。あら不思議?!浴衣を着ると洋服ではだらしなく見えてしまうお腹周りが、実に頼もしく見えてきます。お腹まわりにお肉が付いていたほうが、浴衣は男らしく見せることが出来ます。ちなみにですがお腹周りがほっそりしている役者さんたちは時代劇の舞台をするときにわざわざお腹周りに肉襦袢を仕込むほどお腹周りが重要なんです。
最近流行りのマッチョはどうなのか?腰回りがほっそりしていてもお尻周りの筋肉、大殿筋が発達していればこれまたきれいに着ることができます。
中年男性の浴衣は頭ごなしに否定されるものではなく、浴衣の性質上、逆にかっこよく見えることはおわかりいただけたと思いますが他方で注意した方が良い点もあります。
1.匂い
そうです。加齢臭対策。薄着ですのでどうしても匂いが気になります。加齢臭を華麗に放つ中年男性は自分自身でその匂いについては理解していません。そこは自ら律して注意しておいてほしいと思います。
2.浴衣の色柄
そこは中年。若者が着るような龍や虎が描かれているペラペラなものを着たら流石に浮きます。中年らしい渋さを表現するためにも色味や柄には気をつけて大人の男を演出してくれる素材、色を選ぶようにしましょう。
銀座喜染では渋い!カッコいい!中年男性の浴衣姿を日々考え抜いております。カッコいい中年男性の浴衣姿を毎年プロデュースしております。どうしようかなあと迷っていらっしゃる方はお気兼ねなく是非ご相談くださいませ。