こんにちは。銀座喜染の遠藤です。
湯上り着をルーツとしている浴衣は、現代ではファッション性の高いアイテムとして親しまれ、夏祭りや花火大会では多くの浴衣姿を見かけます。感覚としてはパジャマやスエットに近いものとはいえ、きちんと着ていれば、夏に浴衣で来ることを推奨している施設も多くありますね。
では、歌舞伎座はどうでしょう?結論としては、8月の納涼歌舞伎であればOKです。また人によって考え方は様々ですが、1階席に座る場合は浴衣姿の方は少ないようです。初めて浴衣で歌舞伎座デビューをする場合は幕見席か3階席が良いでしょう。幕見席はむしろきちんとした夏のお着物だと浮いてしまうからカジュアルな浴衣の方が良いという考えもあります。
本日は8月の納涼歌舞伎へ着ていくおすすめの浴衣をご紹介します。
8月納涼歌舞伎へ!おすすめ浴衣
銀座喜染の浴衣は全て国内で生産されたものです。染の浴衣は伝統的な注染、織りの浴衣もしじら織りなど確かな品質のものをお揃えしております。どの浴衣も8月の納涼歌舞伎へ着て行って恥ずかしくないものばかりですが、今回はおすすめの柄をピックアップしてご紹介致します。
【朝顔に流水】
浴衣の定番柄、朝顔に流水の浴衣。生地は軽やかで涼しい着心地が夏の衣類として昔から愛されているしじら風の織です。独特のしぼが特徴でさらりとした肌触り。濃紺に染められた生地に、糸を先染めした薄いグレーのお色は、大人の上品さがあります。
【東京 菊と地紙】
日本の代表的な花である菊と地紙(扇子の紙の部分)の柄。昔ながらの紺白に、高級な綿絽生地の浴衣です。江戸っ子好みの潔い雰囲気の浴衣は歌舞伎鑑賞にぴったりです。
【窓格子】
紺のぼかしがきれいな一枚。男性浴衣の中でもほどよく柄が入っていて、粋に着こなすことが出来ます。
【楊柳 縞 濃紺】
楊柳のやわらかなしぼと、五月雨の縞がおしゃれな浴衣です。黒に近い濃紺は歌舞伎の席にも落ち着いてお召しになれます。
まとめ
実際、8月の納涼歌舞伎では浴衣姿の方をたくさん見かけますし、役者さんも浴衣で気軽にどうぞと言ってくれています。
しかし当然ながら、はだけ過ぎていたり浴衣がしわくちゃだったり、本当に寝巻として着ているのと変わらない着姿ではよくありません。観劇するからには、出演者の方への敬意は忘れないようにしましょう。
是非しゃんとした装いで、けれども気軽に観劇をお楽しみください。
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