もうすぐ夏祭りのシーズンがやってきます。夏祭りならやっぱり浴衣を着て出かけたいという方も多いのではないでしょうか。ただ、浴衣や下駄は年に数回しか活躍しないから買うのはちょっともったいないと躊躇してしまうことってありませんか?浴衣はともかく下駄は買わずにサンダルか何かで済ませようかな~と考えるかもしれません。
しかし実は、下駄は日常生活にも取り入れやすい優れたアイテムです。足元から和を感じられる下駄を日常生活でも取り入れて行くのはいかがでしょうか。
下駄と草履の違いとは?
下駄は英語で「clogs」、草履は「sandals」と訳されます。
clogsは主に木の厚い底を持つ靴の事、つまり木製の履物の事です。下駄は台の形状によって名称が異なります。平たい右近型や、底に歯と呼ばれる薄い木の板のついた二枚歯の形など様々です。下駄と聞くとカランコロンという音を想像する方も多いのではないでしょうか。右近などは底にゴムが張ってある事も多く音はたちませんが、音も楽しみたい方には二枚歯の下駄などがおすすめです。
草履は、足にあたる部分が木以外の素材で出来た履物です。材質上、草履の方が下駄に比べてクッション性が高いので、長時間あるいても足が痛くなりづらいです。草履を履く時は基本的に足袋を履きます。ファッションとして取り入れるなら、柄物の足袋やレースの足袋がおすすめです。
男性の履物には、底に牛側を使用した平べったい形の「雪駄」という履物もあります。
浴衣に草履は大丈夫?草履を履くメリット・デメリットとは?
草履には夏の素材を使ったものもあり、浴衣に合わせる事も出来ますが、素足では履けません。
下駄は材質が木であるため、履きなれていないと足に負担がかかりやすい事があります。その点を踏まえると、クッション性のある草履は長く歩く時に足が痛くなりづらいのがメリットでしょう。
デメリットとしては、下駄に比べると選べるバリエーションが少ないことでしょうか。やはり現代で下駄といえば浴衣に合わせるものになっているので夏になればその種類も豊富にありますが、草履は浴衣に合わせるものとしては考えられていないので、その中から合うものを選ぼうと思うとどうしても選択肢は狭まります。
下駄の良さとは
私が考える下駄の良さは3つ。風情・健康促進効果・姿勢です。
まず一つ目の風情。夏のパナマやシザールなどの草履も涼しげで良いのですが、やはり素足で履ける木製の下駄の方が浴衣の涼感をより引き立ててくれます。浴衣に素足で下駄を履く姿が一つの風物詩でもありますから、せっかくなら草履より下駄を履くことをおすすめします。
二つ目の健康促進効果。足を締め付けない下駄は靴に比べて魚の目なども出来づらく、柔らかく健康な足の状態を保てるそうです。花緒が指の間に当たるのも良い刺激になるようですよ。
三つ目のポイント姿勢。人間の体は不安定な場合、安定する為に重心を真ん中にもどそうと自然と姿勢を整えようとする働きがあります。二枚歯の下駄を履けば、前に重心がいったり後ろに重心がいったりすれば不安定になりますから、自然と良い姿勢をキープしようとします。普段靴に履きなれて重心が偏りがちな方は上手くバランスが取れず転びそうになる事もありますが、前もって買って練習しておけば姿勢も良くなり出かける当日には粋な着姿で出かけられて一石二鳥ですよ。
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