女前ということばを聞いたことがありますか?
男性の場合はスーツのジャケットを着る時に右にボタンが付いていますので右が先に来ます。このことから男前というと右を先に次に左を上にかぶせるのが男前。女性の場合は左にボタンがついているので、左を先に次に右を上にかぶせるように着るのが女前。
でもなぜ女性は左が前なのか?疑問が残ります。
左前の理由
着物であれば男女問わず右を先に着付ける右前なのに、なぜに女前というものが存在しているのでしょうか?
その理由は実は日本ではなく遠く離れたヨーロッパにありました。ヨーロッパの宮廷では女性たちは自ら洋服を着ることがありませんでした。洋服は誰かに着せてもらうもので自分でボタンやホックをとめることなどがありませんでした。そのため着させる人が着させやすい仕様にするために左側にボタンをつけたのが左前、女前の発端です。
着させる人の多くが右利きですので右手でボタンを扱えるようにと左側にボタンを配置したといわれています。
このことで女前というのは左をさきに、右をあとになので浴衣を着るときもそれでいいのであろうと間違える方がいらっしゃいます。でも、浴衣は男女問わず右が先!これは普遍です。
間違わないように着付けましょう!
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