浴衣の成り立ちについては皆さんご存知でしょうか?その昔、日本人はお風呂に入るという習慣がなかったんです。湯船に浸かること無く身体を清めていました。その方法が蒸し風呂です。蒸し風呂に入り、汗をかくわけですがどうしても蒸し風呂では裸でいることができません。理由は現在の蒸し風呂のようなものではなく火を焚いていたので火傷をしてしまうのです。それを防ぐために木綿の着物をきるようにしました。その木綿の着物の呼び名が湯帷子(ゆかたびら)湯に入る時に着る帷子(かたびら)。もうお風呂に入るのが戦のような状態です。軽い装備をしてお風呂に入る状態ですよね。蒸し風呂でかいた汗をしっかりと吸ってくれる木綿の着物が浴衣の原点です。
鎌倉時代くらいから徐々にお湯に浸かるという行為をするようになり、お風呂上がりに汗をかくのでそれを吸い込んでくれるものが必要ということで今の浴衣が登場します。ただし、この当時に浴衣は外に着ていくものというよりもより実用衣料のようなもので、汗を吸い取るということに力点をおいていたように思われます。汗を掻くといえば睡眠時も汗はかきます。ですので、寝るときもお風呂上がりで着た浴衣を寝間着にして着るようになっていきます。それが浴衣=寝間着のイメージの原点です。汗を吸い取ることに力点をおいた浴衣は織り方に工夫など無く、たださらしと呼ばれる平織りの木綿が好まれていました。現在の浴衣はこれらのこれまでの寝間着浴衣や風呂上がりのバスローブ的な扱いではなく、おしゃれ着としての浴衣となっています。
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