夏を彩る浴衣。浴衣を着る目的はお祭りや花火大会に行くから、仕事で屋形船に誘われたから、色々あるかと思います。目的や着る回数によって、浴衣にどれくらいお金をかけるかというのも人それぞれ違いますね。では、浴衣の相場はどのくらいなのでしょうか？
これは本当にピンからキリ。3,000円～4,000円くらいで浴衣と帯と下駄のセットが手に入るものもあれば、浴衣1枚で数万円するものもあります。さらに自分の寸法に合わせて仕立てるお誂えの浴衣となるともっとかかります。
一概に値段が安いから粗悪品、高いから丈夫で長持ちといった事はありませんが、やはりそれぞれに値段相応の違いがあります。
安い浴衣ほど生地は薄く、物によってはばりばりしていたりへなへなしていたりする事もあります。高い浴衣ほど生地もしっかりしていて、着た時の着心地や着姿に違いが出てきます。
柄を見てみると、実は安い浴衣の方がバリエーション豊富です。機械で大量に生産しているので金額も押さえられていますし、手染めでは表現出来ないような色や柄も簡単に作れます。その代わり、やはり大量生産なので人と被りやすかったり、色が剥げてしまうといった事もあります。
高い浴衣になってくると手染めの物もあります。柄付けの型は決まったものがありますが、染料を注ぐ時にどの色を使うかや、ぼかしをどういう風に入れるかは職人さんの経験とセンスによります。このように染料をしっかり生地に通す染め方は、長く着ても色が“剥げる”のではなく“褪せていく”感じになり、それがまた味になります。沢山作られないので人と被る事も少ないですね。
1度きりしか着ないのであれば、安いゆかたも良い柄が沢山合っておすすめですし、ファッションとして沢山楽しみたいという方は高品質で着やすい浴衣を選ぶのも良いでしょう。
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