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ゆかたあれこれ

浴衣の左右

投稿日:2020-12-10 更新日:

浴衣を着る時に右を前にするのか?左を前にするのか?よくわからなくなりますよね。そんなときは右手をふところに入れた時に入るように着付けるとおぼえてもらえれば簡単でいいかと思います。ですので右をまず巻いて、左をその上に巻く。右が先。と覚えてもいいかもしれません。でも、なんで右前とか左前とかいう言葉があるのでしょうか?それはまた歴史的な経緯が存在します。いまからなんと1300年前日本である法律が制定されます。それが「右衽着装法(うじんちゃくそうほう)」です。年号は719年なのでナイキもびっくり着物は右前。とおぼえてください。テストで出ますよ。(おそらく歴史のテストで出ることは早々ないかと思います。)この法律が制定されて以降、日本の和装は右がまず前、右前で着ることが慣習的に当たり前になっていきます。

その反面で、左前が縁起の悪いものになります。経帷子(きょうかたびら)といってお葬式でなくなった方が着用される白装束は左前がスタンダードになります。左前ですから最初に左を巻いて、右をまくとお葬式でなくなった人がきる着付けの方法になります。着物や浴衣などの和装初心者のかたがやりやすい間違えとしてはこのパターンが圧倒的に多いです。ちょっと帯の結び方がおかしい等の場合は簡単に直せますが、左前にしてしまうと一旦帯をはずして全体的に着付けをし直さなければならなくなります。一度浅草の道の端でご年配の方が若者の着付けをなおしているところを見たことがあります。これを読まれているかたがそうならないように、ちゃんと右前で着付けてくれることをこころからお祈りいたします。

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