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浴衣のお手入れ

浴衣を洗濯機で洗うには。洗濯マークの確認と注意点

投稿日:2019-05-08 更新日:

浴衣を洗濯機で洗うには

こんにちは、銀座喜染です。

浴衣を着た後のお手入れには、自宅で洗濯をするかクリーニングに出す方法があります。どちらにしてもおすすめなのは、汗がしっかり抜ける水洗いです。ドライだと汗が抜けないため、汗をかく時期に着る浴衣の洗濯には向いていません。

今回のコラムでは、浴衣を洗濯機で洗うときに確認することや注意点についてお話します。

 

選択方法の確認

洗濯機で洗える浴衣、洗えない浴衣

浴衣をお手入れする方法として、「自宅で洗濯する(手洗い)」「自宅で洗濯する(洗濯機)」「クリーニングに出す」の3つがあります。

洗濯機で洗える浴衣と洗えない浴衣は、どこで見分けるのでしょうか?

洗濯マークを確認してみましょう。

 

洗濯マーク(取り扱い絵表示)の見方

浴衣の裏地につけられているタグには、洗濯マーク(取り扱いに関する絵表示)が表記されています。

《桶の中に手を入れているマーク》

このマークが付いている物は手洗いしか出来ません。水温は40度までです。

 

《三角にばつ印が付いているマーク》

このマークが付いている物は漂白出来ません。

 

《四角の中に丸とばつ印が付いているマーク》

このマークが付いている物はタンブル乾燥禁止です。

 

《四角の中央に横線と、左斜め上に斜線が入っているマーク》

このマークが付いているものは、干すときは日陰で平干しします。

 

《アイロンに点が二つ付いているマーク》

このマークが付いているものは、150度までアイロンをかけられます。

 

《丸の中にF、丸の下に線が引いてあるマーク》

このマークが付いているものは、石油系溶剤による弱いドライクリーニングが出来ます。

 

《丸の中にWでばつ印が付いているマーク》

このマークが付いているものは、ウェットクリーニングはできません。

 

 

浴衣の品質表示は内側の脇縫いなどに縫い付けられていることが多いです。確認してみましょう。

 

 

洗濯機で浴衣を洗うときの注意点

洗濯機で浴衣を洗うときの注意点

浴衣を洗濯機で洗う際に注意したいことは、次の4つです。

  • シワにならないよう洗濯ネットに入れる
  • 水流が弱いコースを使う(手洗い、またはドライコース)
  • 脱水時間は短くする
  • おしゃれ着用の中性洗剤を使う

浴衣は布地が広く、洗うときにひっぱられてしまうため、畳んで大きめの洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットは浴衣がシワになったり伸びたりするのを防いでくれます。

洗濯機のコースは、ドライコースや手洗いコースなど弱い水流のものを使いましょう。ドライや手洗い表記のない浴衣でも、そうしたほうが良いです。

 

脱水時間は1分以内にしてください。脱水が強すぎるとシワや型崩れの原因になります。脱水の後は放置せず、すぐに洗濯機から取り出してシワを伸ばして干すようにしてください。

洗濯用洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使ってください。布地へのダメージを減らすことができます。

 

洗濯機で浴衣を洗う方法

洗濯方法が確認できたら、次の方法で洗濯機を使います。

 

色落ちしないことの確認

濃い色や柄ものの浴衣の場合、色落ちしないことを確認します。

白い布に洗剤を付けて浴衣の目立たない部分に擦りつけ、布に色が付いていないかどうかをチェックしましょう。

色落ちが目立つ様であれば、他のものと一緒に洗濯しない様にしましょう。

 

シミ抜き

浴衣にシミが付いている場合はシミ抜きを行います。シミの種類によってシミ抜きの方法は異なります。

ファンデーションや日焼け止めで汚れた場合、メイク落とし用のクレンジング剤を汚れた部分に付け、歯ブラシで一定方向に優しく叩きます。

食べこぼしの場合、おしゃれ着用の中性洗剤を汚れた部分に付け、同じ様に歯ブラシで優しく叩きます。

泥汚れの場合、ドライヤーで汚れた部分を乾燥させます。一度はたいて汚れを落とし、歯ブラシに固形石鹸をつけ、優しく叩いて泥を落とします。

いずれの場合も最後は水ですすいでください。

 

畳んで洗濯ネットに入れる

汚れやシミを落としたら、浴衣を畳みます。たたみ方は袖畳みがおすすめです。

浴衣は折り畳んで洗濯することで、余計なシワや傷み、型崩れを防ぐことができます。

畳む前には、袂(たもと)にゴミや埃が付いていないか確認しましょう。袂の丸みの部分をひっくり返してゴミや埃をとります。

洗濯ネットの大きさは、折り畳んだ浴衣の大きさとぴったりなものが良いです。型崩れや傷みを少なく、均等に洗いやすくしてくれます。

 

洗濯機のコース

洗濯機のコースは、ドラムの回転が弱い「ドライコース」もしくは「手洗いコース」を選びます。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使います。

脱水時間は1分以内で行うのがポイントです。

洗濯が終わったら、竿干しもしくは和服用のハンガーなどを使ってできるだけシワにならない様に陰干します。色褪せや傷みを防ぐため、直射日光に当てないようにしてください。

 

正しく洗濯して浴衣を長く使おう

浴衣を洗濯機で洗うときに確認することや注意点について説明してきました。

正しく洗うことで、浴衣の傷みや色褪せを少なく、長く楽しむことができます。

綺麗にお手入れをして、また翌年も浴衣を楽しめるようにしてくださいね。

 

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