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浴衣コーデ

「古いから可愛い」レトロ柄の浴衣。どんな柄がある?

投稿日:2019-04-09 更新日:

こんにちは、銀座喜染です。

みなさんは、昔からある浴衣の柄にはどのような種類があるかご存知ですか?

古くからある浴衣や着物には、明治時代やそれ以前から使われていた定番の柄があります。昔からある柄は「レトロ柄」と呼ばれていて、最近では懐かしい日本的なデザインが人気を呼んでいるのです。

今回のコラムでは、日本で昔から使われているレトロな柄についてご紹介していきます。

 

レトロ柄とはどんなもの?

浴衣や着物にも良く使われている「レトロ柄」とは、日本に昔からある定番の柄のことを言います。現代のわたしたちから見ると、明治から大正、昭和初期をイメージさせるような色遣いや柄です。

代表的なレトロ柄には次のようなものがあります。

花柄

日本で昔から親しまれている花柄です。椿や朝顔やあじさいなどは浴衣や和の小物の柄としても良く見るのではないでしょうか。

レトロ柄では大きな花があしらわれているような大胆な柄が多く、個性的な雰囲気が特徴です。

 

矢絣(やがすり)

矢絣(やがすり)とは、矢羽根の模様を表した絣柄(かすりがら)です。

矢羽が規則的に並んだ柄で、レトロ柄の中でも代表的なものです。卒業式の袴などで見たことがある人も多いでしょう。

縁起の良いお柄でもあり、浴衣以外の着物の柄としても人気の一柄です。

 

市松模様

市松模様とは格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配した模様です。西洋風に言うとチェスの碁盤のような柄です。

2020年東京オリンピック、パラリンピックのエンブレムとして、一躍脚光を浴びましたね。

 

【銀座喜染-市松-】

上の3つは代表的なレトロ柄ですが、この他にもいろいろなレトロ柄があります。

レトロ柄は、選ぶ柄によって大人っぽくもガーリーな雰囲気にもなります。

 

なぜレトロ柄の浴衣が人気なの?

レトロ柄が、どうして今また人気なのでしょう?

実はレトロな模様や色使いには、現代の日本人の心をつかむ要素があるんです。

 

いつもと違う自分を演出

レトロ柄の浴衣を着ると、自分自身が古き良き日本の時代にタイムスリップしたような感覚になります。大正や昭和時代を思わせる「いつもとは違う空間」を演出できるのです。

違う時代へトリップするという疑似体験は、素敵な時間になりますよ。

 

「インスタ映え」する

最近人気のインスタグラムやSNS。「インスタ映え(ばえ)」という言葉も良く耳にするようになりましたね。

レトロな浴衣は、まさにインスタ映えする題材です。普段見ないような、可愛らしい模様や色使いで、写真を撮るのが楽しくなりますよ。

 

斬新なデザイン

今となっては、大正時代などのデザインは目にする事が少なく新鮮に映るようになりました。浴衣姿がより風情のあるものになり、個性を演出することができるところが人気の理由ですね。

 

昭和時代のレトロ柄

一口に「レトロ柄」といっても、その時代その時代によって流行がありました。

まずは昭和初期に流行っていたレトロ柄について、いくつかピックアップしてご紹介します。

 

花柄

大胆な柄行きが特徴です。牡丹、菊、ひまわりや朝顔柄が人気の柄として使われていました。

 

唐草柄

つる草が四方八方に伸びてからみあう柄が特徴です。麻の葉柄ですが、成長の早い麻の葉のように、子供の成長を願う意味が込められています。

一族の繁栄や長寿を願う縁起物の柄として使われていました。

 

秋草紋(あきくさもん)

秋草紋はススキなどの秋の野草を使った柄が特徴です。戦後になると浴衣の柄は徐々にシックで落ち着いた柄が好まれるようになり、あまり自己主張しない落ち着いた柄が使われていました。

 

大正時代のレトロ柄

明治と昭和のはざまの大正時代に流行っていたレトロ柄は、西洋文化が反映されているものが多くあります。 大正ロマンという言葉もあるほど、その柄は今なお人気が高いです。

 

幾何学模様

西洋の影響を受けた円・正方形・三角形などで構成される模様が特徴です。華やかな印象の柄や、大胆な配色と合います。

 

花柄(洋ラン)

薔薇や蘭、百合など西洋の花をモチーフにした柄が特徴です。

 

ストライプ

はっきりとしたマルチカラーのストライプ柄が特徴です。レトロ柄として大正ロマンを感じさせる柄です。

 

矢絣(やがすり)

矢を幾何学模様のように縦方向に並べられた柄が特徴です。大正時代の女学生の間で流行したのが、矢絣(やがすり)柄です。

昔は結婚した女性が嫁ぎ先から出戻ってこないようにと、縁起物の模様として使われていました。

 

市松模様

正方形を格子状に並べた上下左右に続く模様が特徴です。子孫繁栄や長寿などの意味合いがあります。

市松をアレンジした柄も多く、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムとしても使われていますね。

 

レトロ柄の浴衣で古い時代を味わおう

日本で古くから愛されてきた「レトロ柄」についてご紹介しました。

明治時代、大正時代、昭和初期など、その時代背景によっていろいろな柄があります。

レトロ柄を取り入れることで、その時代にトリップしたような雰囲気が醸し出され、浴衣の良さをより体験することができますよ。

ぜひ、挑戦してみてくださいね。

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